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2006年11月 5日 (日)

家を買う事の問題

最近「家を買う」方が非常に多いのですが
本来は「家を建てる」が常識でした
買うという事は一般的に「完成」したものとなります
ご存知のとおり建築工事は多くの職人が携わり
現場での一品生産です。ですから
家電や自動車のように工場で高度に品質管理されて
作られる物に比べ
職人個人の裁量で多くの事が行われて作られます。
言い換えれば職人の技量、モラル、知識でその出来上がり具合は
大きく左右します。
加えて現場を管理する体制、人材は非常におろそかです
現場まわりをして工事管理する担当者は一般的に若く経験不足です
(経験豊富な幹部はなかなか工事現場には行かずほとんど
デスクワークか営業活動です)
ベテランの職人に注意もいえない、ミスがあってもはっきり言えない
様なことがしばしばおこります
又小規模の建売販売会社は管理する方が少なく、又技量不足であり、
技術者でない事もあり、職人任せ、現場任せの場合も珍しくありません
多くの場合、職人の技量、モラル、知識は現場で養われます
「体系的に教育を受け一定のレベルの者が実践に携わる」
いわゆるマイスター制度的なものはほとんどありません
ですから親方や先輩から見よう見まねで覚えた方がほとんどです
すべての尺度は「親方や先輩」です
完成品を「買う」という事はこのような状態で作られた
「物」を買うことになります
私たちが、多くのトラブルに接していて感じますのは
設計の過程、施工の過程を問わず
知識不足、検討不足、経験不足、モラル不足、無責任体制で
作られた物がなんと多いことか、という事です
出来上がりの「物」は表面的に、以上の事はわかりません
完成品を調査するにしても、壊して検査するわけにも行かず
ほとんど判りません
瑕疵が生じた場合その原因や証明を立証するのは
被害を受けた「買主」です
実際に今私は「2×4」で造られたの一軒の住宅の
構造的欠陥について相談を受けています
主要な壁の下に基礎(1階)や補強梁(2階床)がないため
床が下がっています。
欠陥があることは現象的にははっきりしています
販売不動産会社は小手先の補修工事で済まそうとしていますが
家全体の構造的欠陥はあきらかです
施主は今、今後の交渉の方法について迷っています
あきらめて自費で補修するか
訴訟を起こすかです
訴訟の場合は上記のように自分で立証しなければなりません
弁護士費用、立証費用、時間、エネルギー全て被害者が
負担しなければなりません。
このように個人住宅では問題が生じた場合あくまで
個人対企業となり多くの場合あきらめてしまう現実は
珍しくありません。
個人住宅でも「姉歯」的欠陥住宅は珍しくありません
ただ力として集約できず
世間に知らしめる事が難しいのです
**********次回に続く


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